皆さん、こんにちは。
前回セブ島からパラワン島への移動手段について、紹介させていただきました。
今回の記事では、パラワン島の秘境と呼ばれるエルニドについて書きます。
ただし、タイトルからご察しの通り、あまりハッピーな内容ではありません。笑
どちらかというとトラブルを共有させていただくような感じです。
エルニドには、2018年1月1日から4日まで3泊4日の滞在予定でした。
フィリピンで最も美しい場所とも言われるエルニド。
全力で満喫しようと意気込んでましたが、まさかの2018年の台風第1号の直撃により、2日間の事前に予約していたツアーが中止となるほか、危うくコロン島へ渡るためのフェリーを逃すことになりました。
詳細については、順に書いていきますが、南国では、天候により万が一の事が起こる可能性があるため、心の準備もしておくことが重要だと感じました。
■ まずはエルニドについて
パラワン島北部に位置しています。
エルニド空港からトライセクルに乗って数十分。エルニドの街に到着。
人口4万人程度の街で、飲食店、雑貨屋などが立ち並んでいます。
街を歩いて感じたことですが、地元のフィリピン人よりも、観光客、特に欧米人を多く見かけました。その中でもイギリスのアクセントがよく聞こえて来ました。
日本人旅行者はほとんど見かけませんでした。
パラワン諸島北部に点在するリゾートアイランドへの発着港となる港町でもあります。
港にはかなりの数のボートが停泊しています。
エルニドに到着した日はホテルにチェックインし、別のフィリピン人の友人と合流し、計3人で久々の再会を楽しみました。
夕食は海沿いのレストランにて。
大学院時代の話やエルニド観光の話に花が咲きました。
翌日はダイビングの予定で、楽しみの事しか考えていませんでした。
■ 南国では年末年始関係なく台風がやってくる
自分たちの楽しみを見事に打ち砕いてくれたのが、2018年の台風第1号(アガトン)。
1月2日から1月3日にかけてパラワン島の中央を横断しました。
この気象庁のデータを見ると12月31日にはすでに台風になって接近していたことが分かりますが、旅行中に気象庁のHPなんて見ますでしょうか?
この時は頭の片隅にもありませんでした。
中心気圧1000hPa以上の比較的勢力の弱い台風でしたが、雨風により港からボートが出ることができません。
当然の事ながら1月2日に予定していたダイビングはポシャってしまいました。
1日中雨で、この日は何もできず、しばらくホテルでダラダラと過ごしていました。
でもせっかくフィリピンに来たので、1秒たりとも無駄にしたくありません。
フィリピンの友人と話して、天候は悪かったですが、エルニドで有名なナクパーンビーチに行くことにしました。
■ 2つのビーチが繋がるナクパーンビーチ
エルニドの滞在場所から約50分悪路をトライシクルで行きます。
雨に打たられながらようやく到着。
雨のビーチ。晴れてばなぁ〜。。。
この写真ではあまり伝わりませんが、ビーチは波は結構高かったです。
雨がひどくなり、みんなパラソルの下へ避難してました。そんなの気にせずに、中には雨の中ビーチバレーを楽しむ人達も。
ビーチに石がなくランニングにはもってこい。雨に打たれながら、ビーチの端から端まで走りました。
ランチに食べたカニの蒸し焼きがめちゃくちゃ旨かった。
写真では天気が良さそうに見えますが、めっちゃ雨が降ってました。
予想では1月3日には台風第1号はパラワン島を抜ける予定でしたので、3日は大丈夫だろうと3人で話していました。
■ アイランドホッピングツアー
1月3日はエルニドで最も楽しみにしていた、アイランドホッピングツアーの日。
プライベートツアーで申し込んでいたので、ボートを貸し切って3人で自分たちの都合に合わせて島巡りをする予定でした。
ツアーの内容はこちらをご覧ください。
念のため、友人が予約した予約した店へ行き、天候や予約状況を確認をしてくれました。
当然ですが、2日にアイランドホッピングに予約していた観光客は皆んなキャンセル。
店のスタッフも3日は台風も過ぎてるし、ボートも出るだろうと言うことでした。
ただし、ボートの出港の許可は海上保安が翌朝5時に最終決断するため、それ次第ということでした。
若干の不安を残して、この日の夜はまた別のバーへ。
そして、3日天気は曇りでしたが、雨はそれほど降っていませんでした。
これは行けるだろうと期待感が高まります。
■ 台風が過ぎたからといって安心できるわけではない!?
朝5時に友人の携帯にショップからメールが入り、ボートを出すことができないためツアーが中止になるという連絡が入りました。
雨もそんなに強くないのに、なぜ?と友人が質問すると、沖合ではまだ波が高く、海上保安庁がとても警戒しているとのこと。
しばらく3人で落ち込んだ後、とある心配が頭をよぎります。
「コロン島行きのフェリーは大丈夫・・・?」
翌日の1月4日はコロン島へ移動する日。
コロン島に行くには、フェリーに乗らなければなりません。
仮にこれを逃してしまうと、またコロン島行きのフェリーを再予約しなければなりません。
心配になった友人は、万が一に備えてフェリーの出航状況を確認。
■ フィリピンでは台風時は事前予約が無効化される!?
海上保安庁へ確認に行くとコロン島行きのフェリーは、4日の出航は可能であるが、自分たちが乗船することは厳しいだろうと言われました。
その理由は、既に2日・3日で予約がキャンセルされた人が多く、その人達を優先的に乗せるため、ということでした。
事前に4日出発のチケットを予約していましたが、無効されました。
これはフェアでは、ありませんよね。
でも、乗れないということなので、チケットを1月5日で再度予約する必要がありました。
ただし、連日出航が禁止されていたため、2日・3日・4日のコロン島行きのフェリーを予約していた観光客が、予約をするために集中し、チッケト確保が困難な状況でした。
まさにチケット争奪戦です。
友人の長時間の粘り強い交渉により、事前になんとか5日のチケットを確保ことができました。本当にラッキーでした。
とりあえずはこれで一安心。ただ、コロン島行きが1日延期されることになりました。
■ 台風時のツアーは予約客よりも、当日の客数が重要!?
コロン島行きが1月5日に延期になったことから、1月3日にできなかったアイランドホッピングツアーを、翌日(1月4日)に行くよう予約しました。
もちろんプライベートで申し込みました。
台風で当初の予定がめちゃくちゃにされる中、少しずつペースを取り戻していきました。
そして、1月4日はようやくツアーのボートの出港許可が出ました!
3人はテンションが上がり、舞い上がって定刻にショップに行きます。
しかし、ショップに着くと、ボートが出港できると期待した観光客でごった返しています。
予約していたので、大丈夫だろうと思っていましたが、友人と店員の会話が穏やかではない?タガログ語で話しているので内容は理解できませんでしたが、その表情や大きな声から怒っていることは確実。
後から聞くとプライベート用のボートはなく、みんなごちゃ混ぜのツアーに参加しろと言われたとのこと。
かなりの人数がいましたので、ショップにとってはチャンスなんでしょうね。見事に予約を破られました。
台風で既に散々な目にあった上に、さらに追い打ちをかけられた感じでした。結局、止む無くグループツアーに参加しました。
ツアー自体はとても良かったです。各島にある様々な綺麗なビーチに連れて行ってもらい、景色を見るだけでも十分でしたが、スノーケル・カヤックも楽しむことができました。
特にラグーンがめちゃくちゃ良かった。
これらについては、また別の記事で書きたいと思います。
ただ、ツアー中に飛ばしたドローンが風に煽られ、岩にクラッシュするという、とんでもないアクシデントが発生。
地上から50mくらのとこに引っかかってしまい、回収もできませんでした。とことんツイテナイ。。。
■ エルニド最終日。コロン島行きのチケット争奪戦
1月5日は早朝からフェリーの発着港へ。
連日出航できていないことから、予約客も当然いっぱい。
早朝4時に当日のキャンセル待ちを狙った観光客が港に殺到していました。
ランダムに抽選で選ばれています。中には声を荒げて「俺たちお金払ってんだぞっ!」、「アンフェアだ!」って感じで叫ぶ人も。
コロン島には空港があるため、コロン島発の飛行機に乗れなかった人も中にはいたことと思います。
以上が、エルニドで起きたハプニング記事です。
楽しみにしていたツアーが台無しになった失望感、人の不幸に漬け込み追い討ちをかけてくるショップ店員への苛立ち、緊急事態に迅速に対応してくれた友人への感謝の気持ちなど、エルニドでは情緒不安定な日々が続きました。笑
結構ネガティブな記事になってしまいましたが、フィリピンでは、年中台風が発生します。
万が一のことが起きた場合にどう対処するか、頭の片隅に置いておくだけでも違うと思いますので、教訓の1つとしてシェアさせていただきました。
次回は、エルニドでのアクティビティについて書きます。
台風でツアーが中止になる中、雨の合間を見ていった場所や、アイランドホッピングツアーについて紹介します。
読んでくださった皆さん、ありがとうございました。